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【対談】労働組合から、突然、団体交渉の申入れ。労使紛争での料理方法を知り尽くしたプロたちとの対決!!

 

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「他人事ではない。怖~い労働組合との団体交渉」

(初出:『財界さっぽろ』連載「会社を守る法律講座」第42回

 今回は、顧問企業の専務A氏とのエピソードを紹介します。

前田 お付き合いのきっかけは、もう十数年前になりますね。
A氏 私が専務に就任して間もない頃です。社長である父が、B氏を解雇したことがことの始まりでした。そこに目を付けたのは父の側近であったC氏です。営業成績を上げられず、父との関係が悪くなっていたC氏は、B氏の解雇を好機とみて音頭をとり、他の従業員を引き入れ地元の上部団体に駆け込み労働組合を結成しました。

前田 A氏が対応されましたね。
A氏 2回目の団体交渉から私一人で団体交渉に臨みました。上部団体の関係者も数名いました。

前田 大変だったでしょう。
A氏 毎日眠れませんでした。十数名から罵倒される日々でした。

前田 私がお手伝いをすることになったのはその頃でしたね。
A氏 組合側は私に一方的な要求を迫ってばかりでしたが、先生同席によって好転しました。
前田 そうは言っても、相手は戦術を変えてきましたよね。
A氏 さすがはその道のプロ。「社長を出せ」とか「会社の決算書を出せ」などと本論とは関係のないことを要求してきましたが、先生のおかげで、社長が出席することも決算書を提出することもなく妥結できました。

前田 組合ができるとそれまでとは異なる対応が必要ですからね。
A氏 何を決めるにも組合を通せと要求されます。昇給時期になると春闘で団交を繰り返す日々。組合が突然ストを決行すると言い、そのシンパが何十人も会社の周りに集まったこともありました。大変でしたが、先生とあらゆる場面を想定して、組合の思うがままにはならないように対応できました。

前田 北海道労働委員会まで持ち込まれたこともありましたね。
A氏 その時も組合側は「社長を出せ、決算書を出せ」と言い出しましたが、相手側の要求に応じることなく、想定した内容での解決ができました。先生の一挙一動を横で見ていて、さまざまな対処法があるものだと感心してしまいました。ちなみに、北海道労働委員会は、労使間の紛争解決を図る北海道の行政機関。ただし、経営者側からすると労働者側・労働組合側寄りで処理する印象があります。対応に注意が必要です。

前田 現在の労使関係は。
A氏 和解が成立してまもなく、B氏は個人的理由で退職しました。C氏は、C氏以外の組合員全員が組合を脱退してまもなく、病気を理由の会社をさぼっていたことが明るみになり、会社を退職していきました。こうして組合は自然消滅しました。以降、労働問題は全く発生していません。

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お客様の声 (依頼者の感想)

〇 40代・男性の方(会社法務・顧問契約・労使紛争案件)

 会社は、札幌以外の地方都市にありますが、先生とは顧問契約を結び、1泊2日で札幌に赴き、毎月一度のコンサルを受けさせてもらっています。
 話は多岐に渡りますが、毎日仕事に追われている中で現場を離れ、私なりのリラックス、ストレス解消の機会にもなっています。

 さて、お付き合いの始まりは、もう10年以上前になります。
 父の経営する会社で、現場従業員のAの解雇問題で、労働組合が結成されました。
 私は専務になったばかりのころで満28歳のときでした。
 社長である父が側近として雇ったBが、本人が言うほどに営業の成績を上げることが出来ないことから、父との関係が悪くなっていたころに、ちょうど解雇問題がおきたのです。
 Bが音頭をとって、他の従業員ほとんどを引き入れ、地元の上部団体に駆け込み、組合を結成し執行委員長となったのでした。

 2回目の団体交渉から私が対応することになり、ほとんど一人で団体交渉に臨むことになったのです。
 団体交渉で、相手をするのは組合員となった従業員だけではありません。もう60歳近い闘志を始めとする数名が上部団体からの会社に乗り込んできて、数々の要求をしてきたのです。
 当初はどのように対応したらよいか全くわからず、問題解決のため真正面から対応しようとしたのですが、10数名からただただ罵倒される日々が続いたのでした。
 正直、その日の団体交渉を終え、家に帰って大好物のビールを飲んでも美味しく感じず、酔うこともできず、眠れない日々が続きました。

 そのようなとき、信頼できる方の紹介で先生に対応をお願いし、同席してもらうようになり、流れが変わりました。
 私だけのときは、組合はただただ罵倒して一方的に有利な要求を何か私に約束させようとばかりしていました。
 先生が出席するようになってから、そうもいかなくなりました。

 すると今度は、手を変え、専務ではなく社長を出せとか、会社の決算書をだせとか、会社からすると本論とは関係がないと思われることばかりを要求してきました。
 2、3か月綱の引き合いはありましたが、先生には、2、3度出席してもらった結果、社長が出席することも、決算書を提出することもなく、解雇問題については、妥結することができました。
 しかし、一旦組合ができた後は、何を決めるにも組合を通せということになり、賃上げ時期になると春闘で団体交渉を繰り返すということになりました。

 一度は、組合が突然ストを行うといって、シンパが何十人も会社の回りに集まったこともあります。しかし、会社としても大変でしたが、そのときも一応の手配をし、組合の思うがままにはならないよう対応できました。
 三度、労働委委員会までいったこともあります。
 その場でも、組合側は分が悪くなると、専務ではなく社長を出せとか、会社の決算書をだせと言い出します。
 このときも、上手く対応していただき、このような相手方の要求に応じることなく、会社が想定した内容で解決することができました。

 結局、その後まもなく、Aは個人的理由で退職しました。
 その後、Bと他の組合員が組合費のことで対立したとのことで、B以外の組合員全員が組合を脱退しました。
 まもなく、病気を理由に会社をさぼっていたことがばれたBは、会社を退職しました。
 そのため、組合は自然消滅し、今は存在していませんが、労働問題は全く発生していません。

〇 50代・女性の方(顧問契約・訴訟・労使紛争案件)

 ある日、思いがけない案件が発生し、前田先生の事務所にお伺いしました。その時に、「依頼者と協働作業でやらなければ良い成果は得られない」と先生がおっしゃったことを覚えています。どんな些細なこともお伝えしなければ、現場の状況は分からないと思い、私は出来る限りの情報をお届けしようと思いました。

 先生への電話、法廷でお留守の時はメール、FAX等で連絡を入れました。色々な方法で連絡を入れましたが、先生は何時も必ず、それに対する返事を下さいました。又、打ち合わせの際も、案件以外の雑談の中からも、先生は何かを感じ取って下さり、案件へ結びつけてくださいました。私の話の中から、何かを汲み取る感性には、いつも感心しました。素人の私の見る観点と、違う事を痛感しました。

 初めての記者会見や、法廷への出廷、不安と緊張の中、先生に助けて頂き、何とか乗り切る事が出来たと思います。色々な困難や様々な事柄に、逃げ出したくなったこともありました。でも「協働作業」の言葉を思い出し、何とか頑張ることができました。以前の職場でも、弁護士に依頼した案件がありましたが「協働作業」にはならず、質問にも答えが得られず、苦労したことがありました。

 前田先生への、私からのラブレター(連絡用のFAX)綴りは、莫大な量となって残っています。お忙しい中、それを全て見て下さり、回答を頂いた事に感謝しています。

 

 

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