不測の”お告げ”には即対策・即行動を!

 目が覚めると5時。何とも嫌な体調。痛くて寝ていられないとか,呼吸ができないとかではなく,違和感。それも初めて経験する気分の悪さ。血圧が高いのかと思い,計ってみると正常値。しかし,思いもよらず脈拍が120,これはおかしい。

 

 SAS(サス:睡眠時無呼吸症候群)で毎月1回,呼吸器の先生に診断してもらっています。いつも月末ぎりぎり受診なのですが,今回は,早めだったけれどその日即日伺いました。症状をお話ししたら,「心電図をとったほうがよい。」,とのこと。心電図を見せてもらいながらお話を聞く。「即,循環器系にいった方がよい。」との指示。

 

 取ってもらった心電図を紹介状にしてくれて,翌日,かかりつけの循環器の先生のところへ。まず心電図をとったけれど異常なし。前日の不整脈は治まっていたのでした。しかし,先生は,預けられた心電図を見て,呼吸器の先生の診断どおり「心房細動」と判断。心臓内で血液がよどみ,血栓ができて脳の血管に詰まる脳梗塞「リスク」大。著名なところでは,サッカーのイビチャ・オシム元日本代表監督,長嶋茂雄元巨人軍監督,小渕恵三元首相が発症実例とのこと。早速,薬物療法が始まりました。とりあえず,長いスパンの話にはなりますが,命拾いした訳です。

 

 循環器の病院へは,高血圧・動脈硬化・などの定期観察で2か月に1回お伺いする。そのタイミングで上手い具合に(?)今回の不整脈出てくれれば幸いするが,そうでなければ,イキナリということもあったのかもしれません。たまたまふたつのかかりつけでしたが,患者の私にははからずも,上手く連動する結果となった訳です。

 

 実は,私自身は,病気では,同様の体験を何度かしています。「網膜剥離」という,眼の中のスクリーンに当たる網膜が剥がれてきて,眼球を瞼の外に引上げたり,眼球に三箇所アナを明け,ライトとホースとメスを入れてするとても痛い手術を2度しており,それは数日遅ければ失明という事態への対応でしたが,それも経験を超える症状から病院に駆け込んだのでした(1回目は,司法試験合格の年で,危うくその試験を受けれなくなりかけたのでした。)。

 

 さて,病気の体験記をかこうと思ったのではなく,この連載の底流にある「リスク管理」のお話をしようと取り上げた出来たてほやほやの経験談でした。

 

 リスク管理というと,例えば,マネジメントの父と呼ばれるピーター・F・ドラッカーが言うように,「起こりうることすべてについて準備しておくことによって,実際に起こった一つのことについて準備できていたことになる。しかも,それだけ準備していながら,なおかつ,実際に起こることが,起こりうると考えてものからあまりにかけ離れているために,まったく準備ができていないという事態が繁雑に起こる。しかしわれわれは,起こりうる無数の事態,互いに矛盾する事態についてまで可能なかぎり準備しておくことによって,ようやく予期せぬことへの対応に必要な能力を手にすることができる。」(『産業人の未来』(ダイヤモンド社[上田惇生訳]))が常道でしょう。

 

 しかし,なかなかそうも行かないし,たとえ,それはそれで日々研鑽し,これに取り組むこを怠らないでいるとしても,「今まで経験したことのない事態に遭遇したら,すぐに専門家のところへ飛び込め!!」ということを自分独自の別軸としておくことは有益であり,積極的に意識的・意図的に活用することによって,時には,「致命的な成り行き」を免れることもあり得るでしょう。

 

 特にコロナ禍が長期化し,何とか解決の方向に向かってはいるようには思えるけれど,とりあえず先が見えない状態の中で,想定外のことばかりに遭遇する状況。まずは,自分の経験外・違和感大の出来事に遭遇したら,即・対策するということはとても有効だといえるでしょう。

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